恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる
大人になってから「ちゃんと恋をする機会」ってすごく減った気がします。
「恋をした」って話、あまり聞かなくなりました。
気付いたら気になってて、どこかに相手からの好意が落ちていないか、やり取りのメールの内容をくまなく探しちゃったりする、あの感覚。
あの感覚は、すごく貴重な感情だったんじゃないかって。林伸次さんの『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』を読んで、思いました。
この本の中には、それはもう、色々な恋のストーリーが詰まっています。
私の20数年の人生では経験したことのないような話も、たくさんありました。
特に、印象に残った言葉があります。
あるお話の中で女性が、
「恋って贅沢品だな」って思う。高いコートや美味しいレストランよりもずっと贅沢だと思う、
って言っている場面があるんです。
この感覚(恋をする感覚)を忘れてしまうのはもったいない、って言ってるんです。
私はその言葉を聞いてきゅん!として、
大人はもっと、恋をすることに欲張ってもいいんじゃないかな
とも、思いました。
最近、恋愛工学とか、ペアーズとかアプリ系流行ってるじゃないですか。
どうすれば初対面でお持ち帰りできるのかとか、そういうテクニック紹介記事がSNS上にも多いですよね。
※私がよく目にするだけかな......
そういう場所が良い悪いではないんですけど、やっぱりそういう場所には「恋の感覚」ってあまり落ちてないんですよね。
大人があの感覚を味わう機会も、得ようとする場所も少なくなってる。
その理由は様々だと思うんですけど、
私たちは「恋が贅沢品だ」と無意識に知っているからこそ、諦めはじめていて、
手に入れることから遠ざけてしまっているのかもしれない、と思いました。
それに、私たちはもう大人だから、本当の恋ほど傷つくことを知ってしまいました。もう何度も傷ついているし、本気になればなるほど立ち直れないことも知っています。
だけど、合コンに行ったり街コンに行ったり、そういう場所以外で始まる「恋の感覚」を、もう少し望んでもいいのかもしれないと思いました。
今年は、多少傷ついてもいい、ってことにしておきましょう。
だって、恋をする感覚って、ほんとうに贅沢だから。
めちゃめちゃ豊かになるんですよね、恋をすると。
合コンの記事とか書いておいてなんですが、今年は残り少ない中で、恋が始まる「あの感覚」をもっと望んでみようと思いました。
そのためにはまず、周りの人とか、
生活の出会いを大切にするところからはじめてみよう、と思いました。
良かったら一緒に、頑張りましょう。
大人がちゃんと恋をしてる世の中ってなんか素敵そうですし。
では、おやすみなさい。