ずっと、「大丈夫」って言ってほしかった。
就活中は「結婚しても仕事は続けますか?」と聞かれ、
「彼氏がいない」と言えば「いい人紹介しようか?」と言われた。
「いつ結婚したい?」っていう会話も、もう何回もしたと思う。
気付けばわたしの意思とは関係なく、婚活レースというものに、いつの間にか、参加しなければならなくなっていました。
もちろん、結婚したい!と思う人に出会えれば結婚したいと思っていますし、
すべてが悪意ばかりでないことも分かっています。
(いいひとを紹介しようか?っていう言葉も、好意でしてくれている人のほうが多い)
ましてや、「女性はクリスマスケーキと一緒」っていうクリスマスケーキ理論を当たり前のように受け入れていた時代からすれば、かなり生きやすくなったのかもしれません。
ただ、結婚=ゴールとする考えはまだ根強くて。そこへたどり着けない人に対して「どこかおかしい人だ」と決めつける風潮は、いまだに残っている気がして。
ずっと胸の中に違和感があって、何かがつっかえていた気がします。
でも、その「違和感」が少し軽くなったきっかけが、最近、ありました。
はあちゅうさんの「婚活っていうこの無理ゲーよ」を読んで。
■ずっと、不安だったんだと思う。
この本「婚活っていうこの無理ゲーよ」の内容を簡単に言うと、いわゆる、アラサー婚活女子3人組の婚活話。
本の中で繰り広げられるのは、ひとつひとつが鮮明に想像できるほど共感できるエピソードがばかりで、友だちに話したくなるような内容ばかりでした。
特にその中でも、印象に残った話がありまして。
合コン後に女子会を開催して、「さっきまで開催してた合コンの愚痴をみんなで言い合う」っていう場面があるんです。
この話、女性陣は特に、共感出来る話なんじゃないかと思います。
街コンやデートでも同じで、上手くいかなかった話を女子同士愚痴にして、笑い話にしていくやつ。よくやっているんじゃないかと。
これ、「性格が悪い」というひとことで片づけられてしまうかもしれないけれど、
この愚痴の裏には「笑いにでも変えていかないと、やってられない」っていう気持ちがあると思うんです。
そう。
もう、笑わないと、やっていけないんです。
世の中、男性よりも、女性のほうが相手を選ぶ選択肢が多いと言うけれど。
毎回1回目のデートは出来ても、2回目はなぜか誘ってもらえなかったり、
もう何回も会っているのに付き合ってもらえなかったり、
長く隣にいるはずなのに、結婚してくれないんじゃないかと、不安になったり。
婚活をしていると、間違い探しや、自分は何か足りないんじゃないかと不安になる瞬間が、何度もある。
必要としてくれているひとなんていないんじゃないかと、すごく不安になる。
この本は、そんな気持ちをすごく上手く表現していました。
でも、最終的に(結末はここでは言えないけれど…)この本を読み終わった後には、そんな気持ちはすっと軽くなって。
そっと背中を押してくれました。
確か先日のイベントで、はあちゅうさんがこの本についてこんなことを言っていて。
婚活に疲弊している女性たちのヒントになることを伝えられたらいいな、と思っている。
— ゆい (@log_yui) 2018年10月8日
自分はこれで良いんだ、と思ってもらえるような本にしたかった。#はあちゅう新刊#婚活っていうこの無理ゲーよ
確かに「自分はこれでいいんだ」と言わないまでも、
婚活のゴールが必ずしも結婚ではないことを、この本を通して知ることができました。
婚活すると、必ず「自分」と向き合うことになる。
いろんな相手と関わると、自分は何が好きで、何がしたいのか、見えてくる。
その上で、結婚というものは必ずしも正解ではないということを、身をもって感じることができるのだと思います。
周りがどんどん結婚していくなかで、焦っているなかで、
「大丈夫だよ」ってずっと誰かに、言ってほしかったんだと思います。
それを今回この本に、言ってもらえた気がしました。
婚活に悩んでいる人、そうでなくても男女問わず、みんなにぜひ読んでほしいと思います。
(ここで値段についていうのもなんですが、ワンコインで読めるのもすごいと思う)
わたしがはあちゅうさんのファンということも抜きで、ほんとうにおすすめしたい一冊です、ぜひ。
では、今日はこの辺で。
おわり。