失恋で泣く人はすごかった
マツコ・デラックスが昔、
「バカにならないと恋愛なんかできない」って言っていて
当時の私はひどく賛成した。
失恋で泣く人なんて、バカそのものだと思っていたし、
相手が死んだわけでもないのにぴゃーぴゃー騒ぐ女子は、病気なのかと思っていた。
それから2年経って、今年初めて自分も同じ病気に罹った。
泣く回数が週5回から週1回に減っていくのに、もうそれさえも、悲しくなったりする。
どこにいても、とにかく悲しい。
誕生日には勝手に歳を数えたり、
おいしいものを食べれば、きっと好きな味だろうな、とひとりで泣きたくなる。
それでもって、一番の地獄は、嬉しいことがあったときだったりする。
どんなに嬉しいことがあっても、最初にそれを教えたい人が近くにいないことに、 とにかく辛くなる。
相手が風邪をひいたときも、頑張っている時も、 辛い時も、隣にいるのは自分ではないんだと思う。
自分の全てが否定されたような気がして、
何の価値もない人間なんだと思ったりしてしまう。
底なしの何かにはまった気分になる。
ただ、同時に、思ったのは
誰かとそれだけ、とてつもなく大きな関係を築けるようになった自分は、はじめてだった。
失恋で泣くようなバカにはなったのかもしれないけど、でも、
これはたぶん、それだけ自分が真剣に誰かと、向き合った結果なんだと思う。
それなら、バカのままでいたいと思った。
中途半端な気持ちでいない自分は、だいぶ幸せものだと思う。24歳にしてそんなことを知るのも、ちょっとおもしろいな、と思った。
それに 1ヶ月前、とにかく悲しくて死にそうな時、知恵袋で誰かが、
「失恋が悲しいのは当たり前。結婚までたどり着けず死んでいった恋愛の、葬式だから」
って書いていて
ああ、喪中なら仕方ないな、と思った。
しばらく喪中は続くんだろうけど、たぶんあと半年経てば、立ち直れそうな気もしたりして。
現にいまこうして書いている時点で、喪明けも近いのかもしれない。
クリスマス前、幸せなみなさんはどうかそのままで
独身の皆さん、
温泉いきましょう、おいしいものを食べましょう
気が向いたら恋愛しましょう。
恋愛はすべてではないけれど、
すごく大切だな、と思いました。
失恋で泣くのはバカかもしれないけど、それができる人の方が、何倍も幸せなんです。
今日書きたかったのはそれだけ。
明日も頑張りましょう。
おしまい